10巻前後で完結するコミックおすすめ10選

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こどものころにテレビで校長先生の話にはネタ本があり、校長はそれに沿って話しているという事実を叩きつけられ衝撃を受けた覚えがある。「先生の言葉だと思ってたのに裏切られた」とかそんな純粋ピュアボーイな衝撃ではない。

元ネタがあんな長くてダラダラしたつまらん話でいいのか。

元ネタにもっと面白い話があってもいいんじゃないか。なぜこどもの記憶に残るような話をチョイスしなかったのだろう。教育にうるさいお偉いさん方々が校長先生に立派なことを話してもらいたい一心でネタ本を作り上げたのだろうか。本来のターゲットは校長先生の話を聞くこどもたちのはずが、完全に世間体や親御さん、PTAがターゲットになっている話だったと思う。その結果、校長先生の話で覚えているものは無い。

そもそも短くて良くない?長くて面白い話は難しいでしょ。漫画だってそうだけど、ワンピースもこち亀もコナン君もメジャーも長くて面白い作品であることは間違いないが、長いことが全てじゃないでしょうよ。校長先生はもっと短いけど面白い話を参考にした方がいいし、ネタ本にもそういう話を載せるべきだと思う。

手始めに短いけど面白い漫画なんか読めばいいと思うよ。長い漫画で名作はたくさんあるけど今日はいったん置いておこう。20巻超えたらもう追いかけるのも大変だし、一気読みするのも時間とお金がかかる。というわけで、今回は「10巻前後で完結するコミックおすすめ10選」を紹介していきますわ。暇なときにでも読んでいってね。

 

優しい優しい人間ドラマ×サッカー『1/11』

1/11 じゅういちぶんのいち 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

優しい話で人を惹き付けるのってとても難しい。特に最近はブラックさを下品に露骨に100%出して「人間の本質ってこういうもんでしょ」みたいな作品が多い。その方が1シーン切り取った時に絵が映えるし、印象にも残りやすい。ウェブの広告で見る類いの漫画がそんなかんじ。人が殺されてるグロテスクなシーンとかエロいシーンは1コマで伝わる。一方で優しい話は文脈が大事なので1シーン切り取っても何もわからない。閑話休題。この漫画はそんな一言では伝わらないような優しい物語がたくさん詰まったオムニバス形式の作品だ。主人公の安藤ソラのサッカー人生を主軸に彼と関わる人物に焦点をあてて物語が展開されていく。9巻で完結するのだが、たった9巻で主人公の高校時代、プロ時代、引退と一人の人生が完結するまでを描ききっていることにも驚きだ。そんな巻数とは思えないボリュームの優しい物語の詰め合わせ。人生に疲れたときにいかがだろうか。

 

吹奏楽の青春に心を掴まれる『ソウルキャッチャーズ』

SOUL CATCHER(S) 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

人の本心がわかったらいいのに、なんて考えたことはあるだろうか?人間は誰しも一日に何百回も嘘をつくという。いろんな嘘が蔓延る世の中でたしかに嘘か本当かを見抜くことは大切だ。だが本当に人の心が見えてしまったらそんな嘘だらけの人間関係や社会に絶望してしまうのではないか。この作品の主人公神峰翔太は共感覚によって人の心が見えてしまい、絶望しているところから始まる。そんな彼を救ったのが吹奏楽部であり、彼も指揮者として吹奏楽部の一員となっていく。様々な困難を乗り越えて彼が吹奏楽部のメンバーと共に成長していく青春漫画だ。物語の主軸は吹奏楽部になっているが、知識がなくても楽しく読める。ちなみに全11巻で完結する。高校の部活ならではのアツい青春を堪能したければぜひおすすめしたい。

 

能力系漫画好きには撃・爆砕!『こわしや我聞』

こわしや我聞(1) (少年サンデーコミックス)

誰しも必ず自分には特殊な力を持っているのではないか疑う時期があるだろう。俗にいう厨二病とかいうやつ。私がそのころ読んだ漫画がこれだ。当時読んだ時は「気の流れを勉強すればハンマーで石橋とか壊せるもんなんだなぁ」とか思っていた。色んな漫画で「気」が取り扱われるけど何なんだろうね。ワンピースでも「覇気」ってでてきたじゃん?ドラゴンボールでも気軽に「気」を辿るじゃん?ハンターハンターだと「念」でブリーチは「霊圧」じゃん?全部ふわっとしてる。誰かこの正体がわかったら教えてほしい。この作品は高校生でありながら解体業を営む会社の社長でもある工具楽我聞が、工具楽家代々伝わる仙術を学びながら、闘っていく王道系の能力バトル漫画だ。バトル者ってどうしても冗長になってしまって巻数が長くなってしまいがちなんだけど、こちらは全9巻で完結します。ストーリーも一直線でわかりやすいので気軽に読めます。気軽に厨二時代の感覚を取り戻したい方にお勧め。

 

錬金術のバトル漫画だったらこっちを推したい「武装錬金」

武装錬金 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

鋼の錬金術師って面白いよね。同じ作者が書いてる銀の匙も面白い。早く新刊出ないかな。錬金術もの漫画でパッとすぐ思い浮かぶのが鋼の錬金術師だが、この「武装錬金」もお勧め。この漫画の作者は「るろうに剣心」でお馴染みの和月伸宏氏の作品。どちらの作品も「錬金術」や「人造人間」などの共通したフレーズがキーワードになってくるが、鋼の錬金術師は終始息をのむようなシリアスな展開や重いストーリーに惹きつけられるとしたら、武装錬金は迫力のあるバトルと魅力的なキャラクターの掛け合いが見どころだ。特に変態の間で人気が高いのが主人公のライバルキャラであるパピヨンだ。彼は自身の不治の病を克服するために、様々な人間を犠牲にしてホムンクルスになったという経緯があるが、彼の姿は全身タイツにパピヨンマスクだ。もう一度書こう。全身タイツにパピヨンマスクだ。そんな愛すべき変態が出てくる話が読みたい方にお勧めの作品。

 

人と機械の心を描く『AIの遺電子』

AIの遺電子 1 (少年チャンピオン・コミックス)

ペッパー君に心はあると思うか。計算処理によってはじき出された回答を音声データで出力する行為に心はあるか。ならばその部品に使われた鉄は?樹脂は?アルミニウムは?その部品の元になった鉱石には心があるか?その鉱石をとった山には心はあるか。人間の考える心とは何か?人間以外は持たないものなのだろうか。例えばペッパー君のような機械に心があるとしたらどうだろう?この漫画はヒューマノイドと呼ばれるロボットと人間が共存している世界が描かれている。主人公はヒューマノイド専門の医師。人間と同じように様々な問題や悩みを抱えたヒューマノイドたちが彼のもとへ訪れる。物語の過程でロボットに対する倫理観など考えさせることがたくさんあるので現代に生きる方々には是非読んでほしい漫画だ。同様のテーマでPS4のゲームに『デトロイト ビカム ヒューマン』があるが、本書に興味を持った方がいればそのゲームもやってみることをお勧めしたい。

 

読み進めるほど胸が苦しくなる『聲の形』

聲の形(1) (週刊少年マガジンコミックス)

いじめは良くない。ほんと良くないよ。いや、口で言うのは簡単だけどさ。聴覚の障害を持つことによっていじめを受けることになった少女。いじめを率先して行っていた後に手のひら返しを受けていじめられる側に回った少年。いじめにあっていた少女の家族。過去のトラウマからいじめを許せない者。言われるがままいじめをしていた者。いじめという問題ひとつにとっても様々な境遇がある。それを苦しいほど切実に描いているのがこの話だ。読み進めるのが苦しい。でもこのままでは読むのをやめてしまえば、もやもやが残る。読み進める。胸が苦しくなる。このループだ。この話が7巻で完結してくれて安心した。この物語が雰囲気そのままで30巻近く出ていたら、たぶん完結する前に胸が押しつぶされていただろう。読み終わった後にこの苦しさがとれるのかどうかは是非本書を手に取って読んでみてほしい。

 

SFミステリー時々ギャグ『彼方のアストラ』

彼方のアストラ 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

SFものってとっつきにくいイメージがある。世界的に有名なスターウォーズも正直ついていけない。というか話が続きすぎてて何から見始めればいいかわからない。SFを読むにあたって必要なのが、膨大な情報量の背景を理解するところから始まるから。20xx年に軌道エレベーターが完成してその後地球に残る連邦側と宇宙にいる帝国が戦争になって。。。とか言われても「は?なにそれ?わからん」と拒絶反応を起こしてしまったりしないだろうか。そんな人にはこちらがおすすめ。ドタバタ学園コメディ『SKET DANCE』の作者でおなじみの篠原健太氏が書いたSF漫画「彼方のアストラ」。舞台は2063年の近未来。高校生であるカナタ・ホシジマは学校の実習で選ばれたメンバーと一緒にとある惑星にキャンプへ行く。ところが、その惑星で事件が起きて宇宙で遭難してしまう。キャンプのメンバーとともに困難を乗り越えていく様子は青春。遭難時に起きた事件を追うミステリー、その折々に散りばめられたギャグ要素。物語はSFで展開しているのに、そのことを一切感じさせないストーリー展開だ。むしろ次が気になる展開で全5巻一気に読めてしまう。面白楽しくSFを楽しみたい人にお勧めだ。

 

「芸」とは何かを考えさせられる『昭和元禄落語心中』

昭和元禄落語心中(1) (ITANコミックス)

落語とは江戸時代から続く伝統芸だ。座しながら一人で何役も演じて一つのストーリーを織り成す。この漫画を読むまではそんなことも知らなかったし興味も無かった。これを読むとその落語の魅力や奥深さに触れることができる。それだけではない。物語の中で「伝統的なもの」と「斬新的なもの」の対立や「生」と「死」の対立、「師」と「弟」の対立など様々な要素が描かれ「芸」とは何か。「伝承」とは何か。訴えかけられる。それだけ含蓄がある作品だ。落語を通じた様々な人間関係も描かれる。趣深い話を読みたい人にお勧めの作品だ。また、NHKさんでドラマ化しているようですので漫画よりはドラマ派という人はそちらもチェックしてみてほしい。漫画だったら全10巻で完結するので一気読みにお勧めだ。

 

献身的に世話されてぇって思う『大正処女御伽話』

大正処女御伽話 1 (ジャンプコミックス)

主人公の境遇を一言で言えば「うらやま可哀そう」だ。まずは可哀そうな方から説明しよう。彼は事故のせいで右手と母親を失い、父の跡継ぎ候補から離れ、田舎でひっそり暮らしてと言われる。そのせいでひねくれた性格になる。絵に描いたような可哀そうエピソードだ。実際にこんなことあったら誰でも世の中が嫌になると思う。次、うらやましい方。そんな世の中憂いながら田舎で引きこもっていたところに献身的な女性が舞い込んでくる。その女性はなんか色々世話してくれて、慕ってくれる。そして背が低く小柄で可愛い。おい、なんだその役得。主人公代われよ。とまぁそんなことを思うシーンもしばしばあるが、大正という激動の時代の中を生きる若い男女ということで、様々な出会いや困難が二人を待ち構える。対象に生きる人がどのような選択をしてどのような生き方をしたのか一読の価値ありだ。

 

ファッション音痴のファッション音痴によるファッション音痴のための漫画『服なんてどうでもいいと思ってた。』

服なんて、どうでもいいと思ってた。 1 (MFコミックス フラッパーシリーズ)

え?服装に気を使ってること?そうだな。冬はヒートテックを上下着るだけで寒さが断然違うかな。でおなじみの立川豊だ。申し遅れてすまん。今回紹介する漫画の中でいちばんくだらない枠だ。突如女性ファッション誌へ異動になったファッション音痴である主人公が似たような境遇の男性社員と一緒に「ファッションとは」「モテるとは」「オシャレとは」を間違った方向に全力で考えていく漫画だ。全体的にギャグで気楽に何も考えずにくだんねぇなぁと思いながら読める。時々笑える。声出して笑うと微笑の中間を攻めてくる感じの何ともいえない感覚。伝われ。そんな感じで全3巻あっという間に読める。カレーとか食べながら読みたい。ココイチさん置いといてくれないかな。

 

まとめ

というわけで10巻前後で完結するコミックを10こ紹介したが、面白そうな漫画はあっただろうか。紹介した本はマンガ喫茶にはないかもしれないが、見つけたら1巻だけでも読んでみてほしい。あ!前半にあげた何冊かはジャンプのアプリでたまに無料で1巻だけ読めたりするから、それ読んでみてもいいかもね!。ジャンプのアプリ最高。毎日1話ずつ更新されるとんかつDJアゲ太郎を心待ちにしながら今日も寝るよ。そういえばアゲ太郎も全11巻で面白いよ。以上!

 

28歳。お魚のソーセージがあればお野菜も食べれるよ。

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