漫才ネタのフリー素材「リモート飲み会」

どうも。皆さまお変わりなく。普段生活していて急に漫才しなきゃいけなくなったとか、ライブ当日でも全く漫才ネタができてないとか日常生活あるあるだと思います。

そんなあなたにフリーの漫才ネタ書いてみたのでもし必要な方はご自由にアレンジして使ってくだせい。

 漫才ネタのフリー素材「リモート飲み会」

ボケ(以下ボ):今日もはりきって頑張っていきましょう


ツッコミ(以下ツ):よろしくお願いしまーす


ボ:いやー、最近家の中で過ごす機会多いじゃないですか


ツ:そうだねぇ。外出することってホント無くなったよねぇ。


ボ:無くなったねぇ。会話とかもオンラインが当たり前になっちゃったよね。


ツ:そうそう。それで悩み事が出てきてさぁ。


ボ:え?どしたん?


ツ:いやね、会社の飲み会がさぁ、リモート飲み会になったんだよね


ボ:あぁ~。最近流行ってますよね。いいじゃん。リモート飲み会。


ツ:それがさぁ、気心の知れた仲間内だったら楽しいよ?でも、上司とかいたらどう接したらいいかよくわかんなくて


ボ:えぇ?そうか?


ツ:うん。実際の飲み会とか上司の接し方って難しいじゃん。それがリモートになってさらに難しくなったっていうか


ボ:そりゃ考えすぎだろ。めっちゃ簡単だと思うよ。


ツ:ほんとに?自信満々だなぁ。じゃあちょっとお手本見せてくんない?


ボ:おう、いいよ。じゃあ俺が部下やるから、お前上司役やって


ツ:わかった


ボ:はい!それでは!えぇお疲れ様です!


ツ:はい、お疲れ様。


ボ:『本日はお集まりいただきありがとうございます。こんなご時世なんですが、リモート飲み会で少しでも社員同士で交流して結束を強めましょう株式会社』のリモート飲み会でーす!


ツ:それ社名だったのかよ。社名長いな。っていうか、そんな名前の会社ねぇだろ。


ボ:では堅苦しい挨拶は抜きにして乾杯しましょうか。あれ?○○さんグラスにまだ飲み物が入ってないですね。


ツ:あ、リモートだから手酌になるんだね。ちょっと待ってね。


ボ:いえいえ、そんな手酌なんて!お注ぎしますよ!(お酒を注ぐ素振り)


ツ:え?どうやって?画面越しじゃ無理でしょ?


ボ:僕が画面上で注ぐフリするんで、その間にさっさと手酌で注いでください。


ツ:なんでだよ。結局手酌でいいんじゃねぇか。そのフリいらんわ。じゃあ注ぐから待ってて(手酌で注ぐフリ)


ボ:ではカンパーイ!お疲れ様でーす!(乾杯のポーズ)


ツ:はい、カンパーイ!(乾杯のポーズ)


ボ:それじゃあ、せっかくなんで料理でもどうですか?


ツ:え?料理?


ボ:はい。丁度夕食の時間ですし、何か食べながら飲み会しましょうよ。


ツ:そりゃあ、そうしたいけど、皆別々の場所にいるでしょ?


ボ:まぁまぁ。こちらのメニューから選んでくださいよ(画面越しにメニューを見せる素振り)

ツ:え?リモート飲み会って料理とかも共有できるの?すごい時代だなぁ。(メニューを眺める素振り)そうだなぁ、じゃあ焼き鳥とか良いんじゃない?


ボ:あ!いいですねぇ!焼き鳥!全く○○さんのチョイスには頭が下がりませんわぁ!


ツ:下がらないんかよ。そこは頭が下がるか、上がりませんにしておけよ。


ボ:はーい。じゃあ皆さんにこちらをお送りします!チャットをご覧ください!(なんかタイピングする素振り)


ツ:あ!なにか送られてきた。え、何々?(画面を注視する素振り)


ボ:焼き鳥のレシピでーす!


ツ:レシピかよ!これも結局自分で作らなきゃいけないの?あ!みんな画面上からいなくなっていく!え?そういうもんなの?みんな作りに行ったの?


ボ:はーい。みなさん出来上がったら戻ってきてくださいね~。


ツ:何でみんな都合よく焼き鳥の材料あるの?俺は材料ないよ?


ボ:それならしょうがないですね。じゃあ先に飲んでましょうか(グラスを持つ素振り)


ツ:まぁ、そうだな。ごめんな、俺はこういうリモート飲み会ってやつ初めてでな。


ボ:いえいえ、お気になさらずに。上司である○○さんが飲み会に参加していただけるだけで皆嬉しいですから!


ツ:嬉しいこと言ってくれるねぇ。ありがとうな○○。ゴクッゴクッゴクッ!プハー!(グラスを空ける素振り)


ボ:おぉ!いい飲みっぷりですね!ささ!もう一杯どうぞどうぞ!(画面越しにお酒を注ぐ素振り)


ツ:いや、もうそれはいいって!フリはいいって。どうせ手酌なんだから。


ボ:そうですかぁ。(画面を注視する)あ!みんな焼き鳥作って戻ってきましたね。


ツ:あ~。ホントに焼き鳥だ。ちゃんと串に刺してすげぇ本格的だなぁ。美味しそう。


ボ:さて、みんな戻ってきたところで○○さんに楽しんでもらえる余興を用意したんですよ!


ツ:そんな気遣わなくていいのに!でも、嬉しいなぁ。なになに!


ボ:部下のみんなで文字を作ります!みんな準備良いー?いくよー!3・2・1・ハイ!


ツ:すごい!みんないつの間に…!ありがとうな。左上から読めばいいのかな?(画面を指さす素振り)G・E・S・U・J・O・S・I…ゲス上司?


ボ:あ!順番間違えた!すみません。「スゲー上司!」ってやろうとしたら「ゲス上司」になっちゃいました。


ツ:一番間違えちゃいけないだろ!傷つくわー。え?わざとじゃないよね?嫌われてないよね?


ボ:いやー。本当に申し訳ありません。


ツ:そういう詰めが甘いところがあるよなぁ○○は。こういう細かい失敗を実際の仕事でやることあるから気をつけろよ?この前の案件だってー


ボ:あ!ごめんなさい。ちょっとマイクが遠いみたいです。


ツ:お、そうか。悪い悪い。(マイクを調整する素振り)これで聞こえるか?


ボ:はい。大丈夫です。ありがとうございます。


ツ:それでな。この前の案件で最後の詰めが甘くてお客さんに怒られたことがあっただろう?そういう―


ボ:あれ?おかしいなぁ。○○さんの声が聞こえなくなっちゃった。電波悪いのかな?


ツ:ん?またか。まったく…リモート飲み会はこういうことあるのか(マイクを再度調整する素振り)これで大丈夫か?


ボ:あ!大丈夫です。たびたびすみません。


ツ:あー説教しようと思ったけど、そんな気分でも無くなったな。ほかの話題にしよう。


ボ:(めっちゃガッツポーズ)あ!すみません気を遣わせちゃって。


ツ:ガッツポーズ見えてるよ?え?今まで電波悪いふりだったの?


ボ:まさかぁ……。あ!それじゃあ、せっかくなんで○○さん、仕事へのアドバイスとかくださいよ。


ツ:まぁ、いいけど。それじゃあね、みなさん。こんな時代だからこそね、2つ重要なものがあります。


ボ:(画面から目線そらして笑う)ハハハハ


ツ:(笑ってるのが気になるけど続ける)…1つ目はコミュニケーション。オンライン上の文章とか会議が増えてくるからこそ、本当のコミュニケーションが問われるから。しっかり…


ボ:(画面から目線そらして笑う)ハハハハ


ツ:えぇっと?○○くん?何で笑ってるの?


ボ:あ!ごめんなさい。ちょっと並行して同窓会もやってるんですが、友達がめっちゃ面白いこと言ってて!


ツ:えぇ!なんでだよ!今までずっと並行してたの?びっくり!


ボ:こっちなんかより全然盛り上がってて正直同窓会の方だけ参加したいですよー。


ツ:正直か!そういうのはオブラートに包め。


ボ:ピンポーン(チャイムの音マネ)


ツ:あれ?誰か来たな


ポ:やっと届きましたかー。


ツ:え?


ボ:いやね、飲み会が始まったときに頼んでおいたんですよねー。さっきからお酒ばっかりで何も食べてなかったじゃないですか。


ツ:え?ホントに?まさか配達頼んでくれたの?


ボ:はい!こういった気配りはまかせてください!


ツ:みんなの画面で焼き鳥食べてたからちょうど食べたかったんだよ。ありがとうなぁ。ちょっと待ってろ(玄関口に出て受け取る素振り)ありがとうございますーす。(戻る素振り)おいしそうだなぁ。○○ありがとう!


ボ:全然いいですって!そちらのメニューから好きな料理頼んでください。


ツ:ってこれメニューかよ!わざわざメニュー配達したの?何のために?


ボ:お腹すいてたって言ってたので…


ツ:ちょっと待って!全然できてないじゃん。こんなことしたら上司キレるよ?


ボ:上司と飲むより、リモート合コンでかわいい子と飲みたい。


ツ:いい加減にしろ!


ボ&ツ:どうも!ありがとうございましたー!