どうも。皆さまお変わりなく。普段生活していて急に漫才しなきゃいけなくなったとか、ライブ当日でも全く漫才ネタができてないとか日常生活あるあるだと思います。
そんなあなたにフリーの漫才ネタ書いてみたのでもし必要な方はご自由にアレンジして使ってくだせい。
天才ハッカーになりたい
ボケ(以下ボ):よろしくお願いしまーす
ツッコミ(以下ツ):どうもー。よろしくお願いしますー。
ボ:いやぁ、最近リモートワークが増えてるじゃん
ツ:そうねぇ。このご時世だからやっぱり自宅で仕事する人増えてるよね。
ボ:でもさ、俺ってぶっちゃけパソコンそんなに得意じゃないじゃん?
ツ:いや、知らんけども。そうなの?
ボ:そうなの。前さ、仕事で使うソフトの操作説明?みたいなのを受けてた時にね。
ツ:あぁ、講習みたいなやつね。
ボ:講師がさ、「じゃあ、マウスを画面中央にもっていってください」って言うからさ、手に持ってるマウスを本当に画面中央にくっつけてみたの(マウスをもって押し付ける素振り)
ツ:え!まじで?!物理的にマウスをモニターに押し付けたの?
ボ:そう、でもぜんっぜん講師の言ってることと同じようにならなくてさぁ
ツ:そりゃそうだわ。っていうか今だにパソコン知識そのレベルなの?やばくない?
ボ:そうなんだよね~。だからさぁ、天才ハッカーやりたいんだよ。
ツ:天才ハッカー?どういうこと?
ボ:なんかドラマとか映画でたまに出てくるじゃん。前髪で目が見えなくて、フード被ってて、イスに行儀悪く座って、爪とか噛んでてさ
ツ:身体的特徴はいいんだよ。どういう人のことを言ってるんだよ
ボ:いや、なんかホームページ的なものがあってさ、ウイルス的な攻撃受けるんだよ。そういう時にパソコン能力的なものを駆使して解決する人
ツ:あ~。なるほどね。なんとなくわかった。俗にいうホワイトハッカーみたいな人ね。
ボ:なんかかっこいいね。その響き。電脳戦士!ホワイトハッカー!参上!とう!
ツ:え?え?え?急にどうした?お前のやりたいのって日曜朝にやってるヒーローものみたいなやつなの?
ボ:違う。なんか刑事ドラマみたいなの。お前が困ってる刑事な。俺ホワイトハッカーやるから。
ツ:わかったよ。(役に入る)(電話してるふり)もしもし、え!なんだって!政府のサーバーが何者かに攻撃されているって!大変だ。……でも、ウチのホワイトハッカーなら何とかしてくれるかもしれない。トントン(ドアをノックする素振り)
ボ:……え?ふわぁあ(あくびする素振り)。なんですかぁ騒々しいなぁ
ツ:なんか天才っぽいな……。聞いてください。政府のサーバーが何者かに攻撃されていて
ボ:………え?
ツ:いや、だから政府のサーバーが何者かに攻撃されていて助けてほしいんです
ボ:(何か目の前を操作するふり)……あ、パソコンの音声入ってなかった。(イヤホンつけ直すふり)どうぞー
ツ:リモートだったのかよ!俺がノックしてたの何だったんだよ!
ボ:そりゃそうでしょうよ!このご時世だもの!天才ハッカーはリモート出勤!(かっこつけて言う)
ツ:なんでそこかっこつけて言うんだよ。わかった。じゃあモニター越しに話してる感じでいいのね。(イヤホンをつけるふり)あー、あー、ハッカーさん?聞こえますか?
ボ:(何か目の前を操作するふり)…はい?あれ?そっちの映像が映らないなぁ?ふわぁあ(あくびする素振り)
ツ:お?なんか機材トラブルかな?
ボ:んー。音声も聞こえないなぁ……
ツ:映像も見れないし音声も聞こえないの?なんにも繋がってないじゃん。
ボ:なんか、電波も悪くなってきたなぁ……あっれー?…あ、これ、ダメだ。ブツっ
ツ:あ、切れた。なんかパソコンの調子悪いのかなぁ
ボ:よっしゃ!これでしばらく連絡しなくて平気だ!ユーチューブ見よ!
ツ:おい!「ユーチューブ見よ!」じゃねぇわ。一番やっちゃいけないやつだわ。なにパソコン調子悪いふりしてサボってんだよ!
ボ:天才なら、その能力を自分のために活用するかなって思って
ツ:そんなことないわ。ちゃんと世のため人のために能力を活かす人もいますから。そっちでやって?
ボ:はいはい。わかりましたよぉ。ふわぁあ(あくびする素振り)
ツ:…さっきからそのあくび何なの?お前の天才イメージなの?…まぁいいや。あー、あー、ハッカーさん?聞こえますか?
ボ:はいはーい。
ツ:やっと繋がった!あのですねぇ、政府のサーバーが何者かに攻撃…
ボ:(女の人の声マネ)ちょっと!○○!夕飯の買い物行くんだけど!夕飯のリクエストはー!?
ボ:(元の声色に戻る)あ!ごめんなさい。ちょっと待っててくださいね(イヤホン外すふり)
ツ:え、あの、ちょっと!
ボ:母ちゃん!いま!警察の人と!大事な話してるから!話しかけてこないで!でも夕飯は手作りハンバーグがいい!
ボ:(女の人の声マネ)ハンバーグね~!わかったよ!お友達と話してるとこなのね~!あとでおやつ持っていくからね~!
ボ:(元の声色に戻る)おやつはカントリーマアムにしてよね!……(イヤホンつけるふり)…お待たせしました
ツ:実家勤務かよ!機密情報とかつつぬけない?あと何でお前思春期と反抗期みたいな感じで母親と話してんの?
ボ:べ、べつに、家族のことなんかどうとも思ってねぇし、、、やっぱダチ最高!イェア!
ツ:だから反抗期の子どもかって!なんでコンビニたむろしてそうなヤンキーっぽいんだよ
ボ:は?おぉおぉ言うてくれるじゃねぇか。兄ちゃんよぉ。俺とラップバトルすんのか?あ?
ツ:どんどんキャラブレてってない?なんかレゲェ聴いてそうなイカツい兄ちゃんになってるじゃん。
ボ:ヨー!ヨー!デスヨ!ヨー!ヨー!デスヨー!(ですよ風に)
ツ:ですよ。じゃねぇか!ラップバトルですらない!ちょっと待って!ハッカーやりたいんじゃなかったの?
ボ:ほら、ラップバトルとかでさ、相手をディスるときに言うじゃん
ツ:え?
ボ:ヘイ、カモン、マザーハッカー!って
ツ:違うわ!それはマザー●ァッカーだから。っていうかこれピー音入るやつだから。っていうか、マザーハッカーだとしても、お前は実家でリモートワークしてラップバトルがしたかったの?
ボ:いや、やってみたけど、ちょっと違うなって
ツ:ちょっとっていうか全部違うだろ。やりたいんだったらちゃんとやってよ。
ボ:いや、でもさ依頼に来るところは別にかっこよくないじゃん。俺がやりたいのはなんか俺はパソコンをガチャガチャーってやって、犯人の居場所を突き止めたりするやつ
ツ:パソコンをガチャガチャーっていう表現がもう天才ハッカーじゃねぇよ。大丈夫か?
ボ:(役に入る)(パソコンでタイピングする素振り)カタカタカタカタ…!ふっ、サーバーに攻撃している犯人の居場所が特定できましたよ
ツ:え!さすが天才ハッカー!
ボ:まぁ、かなり考えられた手口でそれなりに頑張っていましたがね。この天才ハッカー○○に言わせると一つ大きなミスを犯していました。
ツ:そんな。我々では全く糸口がつかめなかったのに…その大きなミスってなんです?
ボ:ユーチューブライブで配信していました
ツ:犯人クソバカじゃねぇか!
ボ:自宅で配信していたようです。(犯人のような声)えぇ、今日は政府のサーバーに攻撃してみようと思います
ツ:うわぁ、なんで自宅から配信してんだよ。っていうかさっき「我々では全く糸口掴めなかった」って言っちゃったけど、なんで気づかなかったんだよ
ボ:(女の人の声マネ)ちょっと!○○!ハンバーグできたわよぉ!!(犯人の声)うん!今行くー!
ツ:さっきのやつじゃねぇか!ハンバーグ出来上がって「今行くー」って反抗期のふりしてただけかよ!
ボ:(犯人の声)あ、やべ、配信中だった。今のは、その、仲間による暗号通信だ。えぇっと、攻撃するウイルスが出来上がったのだ
ツ:めっちゃ頑張って取り繕ってるけど、もう遅いわ。暗号通信って言い分け苦しすぎるし
ボ:(犯人の声)やべぇ、めっちゃ疑ってるコメント来てるよ。ユーチューブなんてやるんじゃなかった。でも、母ちゃんがなんかしないと怒るからやったのに。
ツ:なんか犯人弱気になりだした。っていうか親になんかやれって言われて政府のサーバに攻撃するのは気狂ってるわ。
ボ:よし、こうなったら別の企画に挑戦するしかない。何が良いかなぁ……。あ!食事動画撮ればいいんだ!母ちゃんのハンバーグ美味しいし!(部屋を出て母の元へ向かう素振り)はい!今日は新規一転して料理チャンネルに変更しまーす!
ツ:え?
ボ:さぁ、今日は母ちゃんが作ったハンバーグです!これがもう大好物でね!とにかく美味しいんですよ!早速食べてみましょう。いっただっきまーす!(食べてる素振り)モグモグ…モグモグ…うん。モグモグ…。あ、ソースかけるの忘れてた。母ちゃんちょっと取って。あ、そっちじゃない。中濃ソースじゃなくてウスターのほう。(ソース受け取る)ありがと。(ソースをかけて再度食べる)モグモグ…モグモグ…うん。美味しい。
ツ:食べる動画を撮るんなら食レポをしろ!なんでモグモグしてるだけなんだよ。ソースとってみたいなリアルな食卓の風景晒してんじゃねぇ。こういうのは、どう美味しいのか観ている人に分かりやすく説明しなきゃダメだろ!
ボ:あ~。そっか。
ツ:あと、せっかくハンバーグっていう肉汁たっぷりでボリューム満点の料理なんだから、ハンバーグをアップで撮ったり、切った断面図を撮ったほうが絶対映えるから!わかった?
ボ:なるほどな~。ありがと。
ツ:じゃあ最初からやってみて。
ボ:最初から?…あぁ、最初からね。(役に入る)(パソコンでタイピングする素振り)カタカタカタカタ…!ふっ、サーバーに攻撃している犯人の居場所が特定できましたよ
ツ:そうだよ!最初はそっちだったよ!天才ハッカーのことずっとそっちのけで何やってたんだよ!バカな犯人役の方メインで最終的には料理チャンネルのアドバイスしちゃったじゃねぇか!
ボ:おれ、やっぱり天才ハッカーじゃなくユーチューブで料理チャンネル開く。
ツ:いい加減にしろ!
ボ&ツ:どうもありがとうございましたー!