アクションゲームの苦手だった彼女がメキメキ成長していった話

ひとりブログサーキットフェス【NOTE Stage】に掲載したものを引っ越ししました。

俺はインターネット隠れの忍、立川豊だってばよ。インターネットの里では常に息を殺して忍んでるんだ。

「あ、面白いこと思いついたからツイートしよっかな」って思っても、入力してる間に「いや、やっぱそんな面白くないな」って入力欄を空にした回数ならだれにも負けないってばよ!

さっそくだけど「だってばよ」語尾は面倒だからもうやめる。

ナルトって面白いよね。みんなどのシーンが好き?

俺はやっぱり中忍試験のナルトVSネジ戦かな。最後の最後に影分身の術で倒すっていうのはアツい展開よね。

ナルト ナンバー104:変える力…!!より引用

ここを読んでから改めて1話読んでみると、分身の術すらできずにアカデミー卒業できてなかったんだよね。ナルトよ、あの頃からこんなに立派になりやがって。感動しちゃうぜ。

人間って基本的に面白くて尊い生き物だと思ってるんですけど、特に苦手から得意に変わっていく過程に人間味って詰まってると思うんですよ。

最近は「得意を伸ばす」とか「好きを仕事に」みたいな、あらかじめベクトルが正の方向に進んでいるものを更に進めるみたいな風潮あるじゃん。

何かを突き詰めるってすごいことだし、突出した能力は注目を集めやすいと思う。

でもさ、「苦手」とか「嫌い」みたいな負のベクトルが少しでもいいから真逆のベクトルに変わるのってすごいことだし尊い部分だと思うんです。

そんなわけで、アクションゲームの苦手だった彼女が俺よりも全然上手くなった話をしたい。

***

スウェイができず落ち込む

6年だか7年だか前、付き合い始めた当初はゲームをそこまでやってなかったと思う。俺の家にあった据え置きゲームはゲームキューブかプレステ2くらいなもんで、たまにカービィやったり、俺がピクミンやるのを彼女が見てたり。

あとは3DSのファンタジーライフとかをやったり、プレイするゲームはどれも難易度がそこまで高くなく、つまづかないものばかりだった。

ある日中古屋さんを巡っていると、PS3がめっちゃ安くなっているの見つけた。当時はすでにPS4が発売してしばらく経っていたので当たり前っちゃ当たり前だけど、なんとなく欲しくなってPS3を購入した。

そこから二人のPS3ゲーム三昧が始まった。PS3もとい家でゲーム三昧だ。はじめのころは色々美術館とか博物館とか、町ブラとか色々してた気がするけど、思い返せばこのPS3が元凶だったのかもしれない。

はじめは「428〜封鎖された渋谷で〜」をプレイした。ジャンル的にはサウンドノベルになるんだけど、複数の主人公の物語を進めてながら選択肢を選んでいくと、選んだ選択肢によってそれぞれのストーリーが変わっていく。これがすごく面白いところで、あの時この選択肢を選んでたからこっちの主人公が助かったのか!とつながる瞬間のカタルシスが物凄い。一人プレイのゲームだけど、彼女と二人でやっても面白いのでオススメだ。

そこからいくつかゲームをやったあとに「そういえばアクション系のゲームってやってないな」と思って彼女に話を持ち掛けたのが「龍が如く」だった。彼女は「あんまりアクション系は得意じゃないけど」と言いながらも了承してくれた。

龍が如くは元反社的な人が歌舞伎町っぽい街で生きていくアクションゲームなのだけど、暴力、酒、不純異性交遊、賭博、まぁいろいろあるゲームだ。

書いてて思うけど、よくこのゲームを一緒にプレイしようとしたな、俺。

あまりアクションゲームをやったことが無いと言っていたので、チュートリアルや雑魚敵を倒すのは彼女、要所要所のボスキャラは俺が倒していくという配分でゲームをプレイし始めた。

ゲームの中とはいえ普段おとなしめな彼女がチンピラをボコボコ殴っているのはなんだか新鮮な気持ちだ。

そんな感じで、始めの方は順調だったんだけど途中であることに気づいた。

スウェイ(回避行動)ができていない。

戦闘中にR1を押しながら×ボタンを押すとスウェイができるのだが、うまくできない。

本人曰く、戦闘中は焦ってしまってボタンをガチャガチャと押してしまうそうだ。

回避ができないから、敵が強くなるにつれてダメージが大きくなり弱い敵にも苦戦してしまっている。

そしてプレイを見てる俺が「そこでスウェイ!」とかアドバイスすると余計焦るらしくてまともに戦闘できなくなってしまっていた。

「だから、こういうゲームは得意じゃないんだって」

そう言って彼女は落ち込んでしまった。

地球防衛軍で開花する

落ち込ませたままゲームを進めるのもなんか気乗りしないし、一度「龍が如く」は積みゲーにして別のゲームを始めた。

一人でゲームやってるのをもう一人が見てる形式だと「龍が如く」の二の舞になりかねないと思い、二人でやれるゲームを探して「マインクラフト」にたどり着いた。

はじめてやったマインクラフトは予想以上に楽しかった。ふたりで疑似サバイバルだよね。しばらくの間、たいまつの作り方がわからなくて震える夜を過ごしたのは良い思い出。暗いとめっちゃ敵おそってくるやん。

マインクラフトは時間忘れてできちゃうよね。探索して、素材取ってきて、加工して、家を豪華にして、を繰り返してるだけで時間めっちゃ経ってるからね。余裕で朝になってるよね。繰り返し作業過ぎて自分が寝てるんだか起きてるんだかわからなくなるよね。

ひとしきり遊びつくしたあたりで次のゲーム何やろっかなと思って、またマインクラフトみたいに二人でできるゲームを探してたんですよ。

そこで見つけたのが「地球防衛軍4」

ジャンル的にアクションだからちょっと心配だったけど、レビューとか見る限りカップルでもできそうだし、初心者も安心的なことが書いてあったから思い切ってプレイ。

まぁ、二人でやるしピンチになったら俺がさっそうと駆け付けて助ければいいかなと思っていた。

迫りくる巨大なアリとかクモとかハチを銃火器で殲滅していくのは楽しい。ボタン操作も簡単だし、敵も量が多いだけで強くはないからサクサク進める。彼女も楽しくプレイしていた。

とはいっても進めているうちに段々難しくなっていくだろう。

大丈夫だ。ピンチになった時は俺がさっそうと現れて助ける予定だから。それで俺の株が上がる予定だから。

本当にステージの難易度が上がってきた。というか俺も別にアクションゲームが得意というわけじゃない。でも、ゲームはリスクとスリルを求めてしまう。スクライドの君島君に言わせれば『意地があんだろ!!男の子には!!!』だ。

俺はステージ後半から爆発範囲の広い武器を持ちながら密集地帯に飛び込んで特攻することが多くなっていた。

そうなるとどうなる。

もちろん自滅だ。

考えも無しに特攻なんてするもんじゃない。というか何事もきちんと考えていたら特攻という選択肢はない。

こんな敵の密集地帯で自滅したら彼女も助けに来れないだろう。困った。これじゃこのステージクリアできないなぁ。

そう思った時

「ちょっと待ってて!もうすぐたどり着けるから」

え?

彼女側の操作画面を見ると、敵を丁寧に倒しながら俺が自滅してるところまで一直線に向かってくる彼女の姿がある。

勇ましい。

あなたが千人斬りのガッツ隊長ですか、ってくらい巨大生物殲滅してるやん。

「龍が如く」のときあんなに焦ってコントローラー「ガチャガチャ」動かしてたのに、冷静なコントローラー捌きですやん。

「お待たせ!」

本当に俺のところまできて復活させてくれた。

なんということだ。

ピンチの時にさっそうと駆け付けて助けてくれるという俺がやろうとしてたことを全部やられてしまった。

これじゃ俺の立つ瀬がない!助けてもらった分を戦果で取り戻してやる!

特攻!

…。

ごめんなさい。死にました。助けて。

「またー?ちょっとこっちはこっちで忙しいんだけど!ちょっと待ってて!今すぐ行くから!」

なんかできる女教官みたいな言いぐさだ。

こんな感じで地球防衛軍は彼女の中のアクションゲームへの苦手意識を取り払ってくれただけではなく、俺よりも全然上手くなってしまったのだ。

龍が如くに返り咲く

地球防衛軍を一通りやってからは、アクションゲームに対して抵抗がなくなったようだ。「ドラゴンクエストヒーローズ」では果敢に闇龍シャムダと戦い勝利をおさめ、ヴァニラウェアの名作「オーディンスフィア レイヴスラシル」では黙々と竜たちを切り刻み、トーキョージャングルではガゼルを何十世代にもわたって育て上げ、大型肉食獣に向かってファインハントしていた。

おそるべき成長ぶりだ。少し前までスウェイができなくて落ち込んでいた人と同一人物とは思えない。千年パズルでも解いたのだろうか。いまは闇の人格なんじゃなかろうか。

こんだけアクションゲームに抵抗が無くなったんだからと、彼女に「龍が如く」再プレイを持ち掛けた。

「えー、できるかなぁ」

これだけ他のゲームをプレイしてきたのに不安そうだ。過去の苦手を引きづっているのだろうか。

俺は絶対大丈夫だからと言い聞かせ、再プレイすることになった。

敵とエンカウントした。

さぁ、スウェイできるか。

敵の攻撃がきた!いまだ!

スイッ!

「あれ?こんなに簡単だったの?」

そこには以前プレイしたときに聞こえていたガチャガチャ音が無くなり、余裕で敵を倒す彼女の姿があった。

もうね、プロフェッショナルだったらスガシカオさん流れてますよ。

あんなに苦手意識もってて、できなかったものが簡単にできるようになった。

まさにネジ戦の最後にナルトが出した影分身のようだ。

素晴らしい。苦手を克服できる人っていうのは素敵ですね。

「あ、チンピラだ!オラァ!」

今では敵を見つけて容赦なく殴っていく彼女を見ることができる。

ふたりでやるゲームのチョイス、絶対間違えたってばよ。

おわり。

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