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なんで?
行く度に太っていく。増え方が小学校で習うような直線の比例グラフじゃなくて、中学生で習うy=x2みたいなうにょーんとしたやつ。倍倍ゲームだよ。体重じゃなくお金だったら嬉しいのにね。だけど、行く度に太るというのもおかしな話だ。健康診断ではもちろん飲食もしないし、いつもより薄着になる。増えるどころか減っているのが筋ってものだろう。ぜんぜん納得いかない。今日はこの辺の謎に踏み込んでいきたい。いくつかの仮説を立ててみよう。
健康診断を受ける場所の重力が操作されている説
真っ先に考え付くのがこれだ。健診場所が悟空がかつて修行した宇宙船のように重力を操作できるようになっていて、年々重力を増している説だ。健康診断に行く度に体も鍛えられるし、いつかはスーパーサイヤ人になれるかもしれない。自分が太ったわけではなく環境による要因と考えれば納得できるかもしれない。
入退室の違和感がない
でも待てよ。健康診断の場所に入ると重力が変わるなら入ったときに体がズンと重くなる感覚があってもおかしくない。部屋から出るときも体が軽くなって飛び回ることもない。違和感がないように入り口から奥に行くとだんだん重力がかかるように設計されているのだろうか。どんなテクノロジーだ。いや、重力を操作できている時点でそうなのだが。
強くなってない
年々体重の増加が記録されているということは、どんどん大きな重力でも耐えられる体になっているはずだ。でもおかしい。先日中学の頃卓球部だったと言う知人と卓球したときに、コテンパンにやられた。運動ができる方だと思っていたが、ぜんぜん思うように体が動かなくなっていて、息切れも激しい。何より運動後に激しい筋肉痛に襲われた。この説の通りなら界王拳の二倍や三倍使えてもいいのだが、使える兆候は現れていない。
血圧計るやつに細工がされている説
皆の健康診断の会場はどうかわからないが、私の行っている場所は体重測定の前に必ず血圧計る機械に腕を入れる。その機械に腕を入れると腕が圧迫されなんとも言えない気持ちになる。まさにその時に機械から腕に空気が注入されているとしたらどうだろう?空気のため自然に体から抜けていき外に出たときには元通りになる寸法だ。
何で空気の注入量増やすん?
ここでそんな疑問が生じるのは当然のことだろう。百歩譲って空気を注入するのはいいとして、なぜ年々中学生の二乗グラフのごとく増やしていくのか。そのうち空気の分量の方が多くなっちゃったらどうするんだ。ゴムゴムの風船みたいになっちゃうぞ。
腕太くならない?
そもそも入れた右腕から空気が入れられるとしたら右腕だけ異様に膨らまないか?それこそオールフォーワンと戦うオールマイトが最後の一撃を撃とうとした時みたいに。
体重計の余計なお節介説
最近はAIだなんだでテクノロジーの進化が半端ない。アマゾンのレコメンドとか見ても「なんでお前俺の趣味知ってんだよ」って突っ込みを入れたくなるレベルだ。機械って言うのは人間の喜びそうなツボを計算でどんどん導き出せるようになってきている。そんなテクノロジーが体重計に反映されたらどうだろう?「ん~前回は二キロ増えてたから、今回は四キロ増やしたろ!」みたいな感じで変な気を効かせて年々体重を増やしていくとは考えられないだろうか。
体重増えても喜ばない
この説だとしたら普通体重が減っていかないとおかしい。体重増えて喜ぶのなんて、階級のある格闘技をやってる人か潮日ノ丸君くらいだろう。
正確な数値を記録できなければ欠陥もいいところ
そんな機械のおせっかいで体重がコロコロ変わるのであれば、健康診断でなぜその体重計を導入したんだって話になってくる。他人の不幸は飯がうまいと言うが、他人の体重が増えるのなんか箸にも棒にもなりはしないだろう。
ダイエットメーカーの策略説
もし健康診断を請け負うところとダイエットメーカーが手を組んでいたとしたらどうだろう?体重を記録する人はあえて前回よりも体重を増やして記録する。体重計に乗った人にやせようと意識が生まれる。「飲むだけで脂肪の吸収を抑える」とかいう宣伝文句の飲み物を買い漁るようになる。「乗るだけで簡単シェイプアップ」とかいう宣伝文句の健康器具を深夜のテレビショッピングで見て衝動買いするようになる。ダイエット食品や器具メーカーの懐が潤う。こんな図式は考えられないだろうか。
ダイエットしてない
この図式だと、いま私は猛烈にダイエットに邁進しており「1ヶ月で激ヤセ!有名人の○○もやってるダイエット法」みたいなうさんくさい広告に使われるガリガリの体を手にいれようと躍起になってなければいけないが、残念ながらそうなってない。深夜だというのにファミレスでハンバーグを食べている。なにひとつ自身の健康を省みようとしていない。
効果を実感できない
そもそも年々増え続けたら、なんだ脂肪の吸収抑える飲み物飲んだって意味ないじゃんとコーラをがぶ飲みするようになってしまうのではないか。深夜のテンションで買った健康器具はただ部屋の敷地面積を消耗するだけの存在に成り果ててしまうのではないだろうか。それでは本末転倒だ。
謎は深まるばかり
三つの説を考えては自身で反証を述べてみた。どの説も自身で否定してしまったため、結局正解はわからぬままだ。こうして次回健康診断に行った際も太ってしまうのだろうか。この負のスパイラルを脱出する方法はやはり健康診断に行かないしかないのか。誰かわかったら教えてほしい。以上。